2025年1月1日、ロレックスは全モデルの価格改定を実施しました。この改定により、多くのモデルが値上げとなり、特に金無垢モデルやステンレススチール(SS)モデルで大きな影響が見られます。本記事では、価格改定の詳細、背景、そして今後の見通しについて詳しく解説します。
価格改定の詳細
1. 金無垢モデル
- 値上げ幅: 約14–20%
- 背景: 金価格の高騰が主な要因。
- 例:
- デイトナ(金無垢モデル):5,941,100万円 → 7,108,200万円
2. ステンレススチール(SS)モデル
- 値上げ幅: 平均で約8%
- 背景: 人気モデルで需要の高まりが値上げに影響。
- 例:
- デイトナ(SSモデル):2,176,900円 → 2,349,600円
- サブマリーナー(ノンデイト):1,318,900円 → 1,400,300円
3. その他のモデル
- 値上げ幅: 平均で6–8%
- 例:
- エクスプローラー36:1,036,200円 → 1,104,400円
- デイトジャスト36(SSモデル):1,067,000円 → 1,135,200円
価格改定の理由
- 原材料費の上昇世界的な金価格の高騰が、金無垢モデルの価格に大きく影響。
- 為替レートの変動スイスフランに対する円安が進行し、輸入品価格に影響を与えました。
- インフレーション世界的なインフレによる製造コストや物流費用の増加。
- ブランド価値の維持プレミアムブランドとしての地位を守るため、定期的な価格改定を実施。
新たな購入制限
ロレックスは今回の価格改定に伴い、購入ルールの変更も発表しました。これにより、転売対策が強化されています。
購入ルールの変更
- 特定モデルの購入制限デイトナ、サブマリーナー、GMTマスターII(ステンレスモデル)を購入した場合、1年間は同モデルの再購入が不可。
- 全モデルに対する制限すべてのモデルで購入後6ヶ月間、新たなロレックスの購入が制限されます。
- 本人確認の強化身分証明書の提示が必須。
現金のみでの購入が不可となり、名義一致のクレジットカードの利用が義務化されました。
目的
- 転売市場の抑制。
- 正規顧客に製品を届けるための措置。
今後の見通し
1. 転売価格への影響
今回の値上げにより、正規価格と中古市場価格の差がさらに広がる可能性があります。特にデイトナやサブマリーナーなどの人気モデルでは、転売価格が一層高騰することが予想されます。
2. 需要の維持
ロレックスは依然として高い需要を誇り、値上げが販売に与える影響は限定的と考えられます。むしろ、希少性が高まることでブランド価値が一層強化される可能性があります。
3. さらなる価格改定の可能性
世界経済や原材料費の動向次第では、2025年以降も価格改定が行われる可能性があります。
まとめ
ロレックスの2025年価格改定は、原材料費の高騰やブランド価値維持を目的とした必然的な対応といえます。また、新たな購入制限は転売市場への抑制効果が期待されるものの、希少性が高まることで中古市場価格に影響を与える可能性があります。
ロレックスの購入を検討している方は、正規店の在庫状況や中古市場の動向を注視しつつ、購入計画を立てることをお勧めします。